イヤーカフ型イヤホンという市場は、まだ若い。骨伝導ほど枯れてもいないし、完全ワイヤレスほど成熟もしていない。製品ごとの当たり外れが大きい領域だ。

その中で EarFun Clip 2 は、ちょっと異常なコスパで殴り込んできた。

1万円以下で Qi 充電。これが全て

イヤーカフ型で Qi(ワイヤレス)充電に対応している製品は、現時点でほとんどない。あっても2万円前後。EarFun Clip 2 はそれを1万円以下で実現している。

これは単なるコスパの話ではない。イヤーカフ型は「ながら聴き」用途で使うことが多く、充電の手軽さが日常での定着率を左右する。ケーブルを挿す一手間がなくなるだけで、充電台にポンと置く習慣が自然にできる。

音質:LDAC + 12mmチタンコーティング振動板

Hi-Res認証を取得し、LDACコーデックに対応。12mm径のチタンコーティング振動板を搭載している。

開放型ゆえ低音の沈み込みは期待できないが、中高域の解像度はこの価格帯としては十分。ながら聴きで BGM を流す用途なら、むしろ開放感が心地いい。耳を塞がないから、宅配便のチャイムも聞こえる。

Bluetooth 6.0 と 40 時間再生

スペックシートで目を引くのが Bluetooth 6.0 対応。接続安定性と省電力性が向上している。マルチポイント接続にも対応しているので、PCとスマホの切り替えもスムーズ。

バッテリーは本体のみで約10時間、ケース込みで最大40時間。1日中着けていても余裕がある。IP55の防塵防水で、ジョギングや家事のお供にも使える。

装着感

イヤーカフ型の弱点は装着感のばらつきだが、Clip 2 は軽量で耳への圧迫感が少ない。長時間着けていても痛くならない。ただし耳の形状によって個人差はあるので、ここは実際に試すしかない。

この価格で、この内容

家電批評のベストバイ賞を獲っているのも頷ける。Qi充電、LDAC、Bluetooth 6.0、40時間再生、IP55。これが1万円以下。

悪くない。むしろ、この価格帯では正解と言っていい。